
生理活性物質と受容体の結合
現在までに、さまざまな作用機序を有する新薬が開発されてきていますが、そのほとんどは、酵素(例えば、タンパク分解酵素やリン酸化酵素)や 細胞表面にある受容体(例えば、ヒスタミン受容体やセロトニン受容体など)に結合して効果を発揮する薬です。これらの標的タンパク質に特異的に結合する化合物の創製技術は、多くの製薬会社が保有しており、合理的かつ効率的な新薬の開発が行われています。
近年ではゲノム解析技術が向上し、細胞内にあるタンパク質とタンパク質が結合することにより 情報が伝達される経路の異常が、さまざまな難病の原因となっているというエビデンスが集積してきています。 しかしながら、従来の技術ではタンパク質/タンパク質相互作用を制御することは非常に困難であり、未だにこの領域における新薬の開発は成功しておりません。

タンパク質の構造